この記事を読むと、睡眠することで得られるもの、睡眠が少ないことで失うものがわかりますよ。睡眠は、心と体の栄養です。ベストコンディションで日中活動できるように、子どもも大人も睡眠について考えてほしいなあと思います❣
今、なぜ…?子どもの睡眠
朝や午前中の子どもたちの様子を見て、気になることがありました。
・なんだか、イライラしている。
・だるそう。
・がんばっているのに、集中が続かない。
・ちょっとした小さいけががいつもより多い。
・保健室に行くことが多い。
このように心や体にマイナスな様子が現れる原因の1つとして、質の良い睡眠がとれていないことが考えられます。本人にとって十分な睡眠がとれていれば、きっと次のようになるでしょう。
・すっきり起きて、朝ごはんが食べられる。
・朝から、調子がいい。
・ベストコンディションで1日を過ごせる。
せっかくもっている力を眠いから出せなくては、もったいないですよね。睡眠不足が続いたら、大人なら病気になってしまうでしょう。子どもの場合は、脳や身体の健やかな成長をさまたげてしまいます。
適切な時間に寝れば、
・成長ホルモンが出て、脳や身体が健やかに成長する。
・学習したことが整理されて、次の学習に生かせる。
・心も落ち着く。
と、いいこといっぱいです❣
参考資料 健康づくりのための睡眠ガイド2023 厚生労働省
どのくらい…?日本人の睡眠時間
しかし、残念ながら、日本の社会はいつまでも起きていられる社会です。動画視聴やメール、SNSなどいくらでもできます。そして、大人の仕事帰りが遅かったり、子どもも習いごとが遅い時間まで行われていたりします。日本は、世界と比べても睡眠時間が少ないことがOECDの統計結果からわかっています。こんな時代だからこそ、子どもも大人もうまくメディアと付き合い、仕事や習い事も、例えば週単位でメリハリを考えて取り組んでくれたならなあと思います。鳥取県公式サイトでは、「みんいく」を進めていて、子どもにもわかりやすい資料があります。世界と日本の睡眠時間がわかる資料もありますよ。参考になさってください。
子どもの睡眠/とりネット/鳥取県公式サイトより
https://www.pref.tottori.lg.jp/secure/184554/miniku_chukousei.pdf
どんな関係…?睡眠と学力
睡眠と学力の関係は、鳥取県からの資料でもわかる通り、相関関係があると言われています。運動能力もそうです。生活リズムが整っている方が、学力も運動能力も高いということです。文部科学省のページも参考になります。
〔目次〕家庭で・地域で・学校でみんなで早寝早起き朝ごはん-子どもの生活リズム向上ハンドブック-(平成19年度):文部科学省 (mext.go.jp)
考えてみよう…自分の睡眠❣
夜も買い物に行ける便利な日本の社会。いくらでも起きていられる社会なので、子どもも大人も自分で自分の生活リズムや就寝時間、起床時間を考える必要があるように思います。家族で一度「睡眠」について夕食でもいただきながら話題にしませんか。それぞれのご家族の生活リズムがあると思います。心と体の栄養のために、できることから始めてみませんか。
まとめ
いかがでしたか。あえて、具体的には「何時間睡眠」や「何時までに寝る」は書きませんでした。それぞれのライフスタイルがあると思うからです。しかし、睡眠により、「寝ている間に成長ホルモンが出る」こと、それは「子どもにとっては健やかな成長」に、「大人にとっては心身の健康につながる」ことを忘れないでほしいなあと思います。自分のベストコンディションでいろいろなことにチャレンジできるといいですね。
さて、次回は、「歯と口の健康週間」について、お伝えしたいと思います。それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。ことゆゆでした。