この記事を読むと、健康と美容を支えている1つが、口周りの筋肉さんたち(咬筋、舌骨上筋群など)ということがわかりますよ。今回は、それらの筋肉の動きが悪くなると、どんな影響があるのかをお伝えします。以前の記事「お口の体操」や「かむこと」のページも参考になさってください。
咬筋(こうきん)が弱くなると…
咬筋(こうきん)のコウさんは、かむときに使う筋肉で縦長で頬のあたりにあります。下あごを引っ張り、上あごを閉じてくれます。このコウさんが弱くなると、よくかめないということになります。すると、次の2つのリスクが起きてしまうかもしれません。
1 認知症
かむことが少なくなることで、脳の血流量が下がり、認知症になるリスクが高まる。
2 動脈硬化
やわらかい食べ物などを好むようになり、食べ物の種類が制限されると、栄養が偏ってしまい、動脈硬化のリスクが高まる。
これは、知らなかった…
咬筋のコウさんは、ちょっとしたストレスがかかると収縮するそうです。その収縮をキープするのは、とても疲れるとのこと。そのとき、口の中の歯は、かんだ状態になっています。上の歯と舌の歯がくっついている状態です。歯をくいしばるほどではなく「ちょいかみ」だそうです。これが、日常になってしまうと、かむときにあごに痛みが走り、顎関節症(がくかんせつしょう)になることもあるそうです。
そういえば、職場でストレスフルな方は、突然、顎関節症(がくかんせつしょう)になっていました。そして、もう1つ気づいたこと。以前、安静にしている口の中の舌先は、上の歯の中央裏側にありますとお伝えしました。自分でもう一度やってみると、なんと、上の歯と下の歯はくっついてなく離れていました。この状態がよいということですね。みなさんも、「ちょいかみ」になっていないか、お時間のあるときに、確認なさってみてください。
舌骨上筋群(ぜっこつじょうきんぐん)が衰えると…
舌骨上筋群(ぜっこつじょうきんぐん)とは、舌骨の位置調整や開口運動に関係する筋肉さんたちです。嚥下(えんげ)するとき(食べ物を飲み込むとき)に収縮して気管を閉じることで、食道に食べ物を運びます。舌骨筋さんたちは、年齢とともに弱くなります。実際、毎日お口の体操をしている自分でも「あっ、前より飲み込みが悪いなあ」と感じるときがありました。だから、お口の体操を続けています。
ここまでの内容をさらに、詳しく知りたい方はNHKの番組「あしたが変わるトリセツショー あご筋肉のトリセツ」が参考になりますよ。「あごの筋肉」のトリセツ – あしたが変わるトリセツショー – NHK
また、咬筋や舌骨筋群についての詳細は、日本歯科医師会のHP筋肉の働き – 歯とお口のことなら何でもわかる テーマパーク8020 (jda.or.jp)を参考になさってください。
日常の中でできること…
たまたま、テレビをつけていたら「口周りの筋肉」にスポットが当たっていました。その中で、さまざまなお口のトレーニングが紹介されていましたが、やっぱり基本は食事のときに意識して「かむこと」なのかなあと感じました。誰も毎日必ず「かみます」からね。無理なく、ちょっと「かむこと」を意識するだけで口周りの筋肉さんたちは喜ぶと思います。また、紹介されていたトレーニング等には、
・吹く遊びの巻き笛(へび笛)
・「あー」と声を出す
・舌をべーと出す
・姿勢に気をつける
・ほおづえをつかない
などなど、以前お伝えしたものがありました。もちろん、他にもありましたよ。
また、舌の筋肉の状態を確認するために、「10秒間で舌を左右に何回動かせるか」もありました。テレビの中の方たちは15回ぐらい、先生は36回、自分は30回でした。30回動かせたのは、意識して「かむこと」と「お口の体操」のおかげかなと思いました。1秒で1回動けばよいそうです。
さらに詳しく知りたい方は、『おはよう 関東甲信越 2重あご解消のカギ「舌」…』をご覧になってください。2重あご解消のカギは「舌」 表情筋研究家・間々田佳子さん監修!たるみスッキリエクササイズ | NHK
まとめ
いかがでしたか。口周りの筋肉さんたちが健康や美容を支えている1つであることを再確認していただけたら幸いです。口や舌のトレーニングは、もちろん効果があります。実際に自分も続けています。でも、そこまでできないという方は、ぜひ、毎日の食事の中で「かむこと」を意識してみてください。
さて、次回は「心と身体のつながりについて」みなさんとご一緒に考えていければと思います。最後までご覧いただきありがとうございました。ことゆゆでした。