この記事を読むと、気持ちを数字で表すメリットがわかりますよ。人は気持ちが動くと、冷静に物事が見つめられず、感情的になるときがあります。そこで、気持ちを数値化してみるんです。すると、冷静に物事や自分の行動を見つめ直すことができます。ドキドキ度やイライラ度がわかれば、次の対応がしやすくなりますね。
気持ちを数字で表すとは…
「感情の温度計」という言葉を聞いたことはありますか。気持ちを数字で表すとは、気温を温度計で測るように、喜びや悲しみ、怒りなどの感情の程度を数字で表すことです。何かに熱心に取り組んでいる人に「あの人は、熱心だなー、あついなー」と表現しますね。そのあつさを80%なのか50%なのか考えるわけです。「鬼滅の刃の煉獄さん」なんて、もう「真っすぐさ・正義感・熱心さ」など、100%越えですよね。ディズニー映画の「ベイマックス」にも、気持ちを数値化する場面があります。
たとえば、こんなふうにします❣
その1ー学校編ー
たとえば、ある子どもがカッとなって友達に手を出してしまいました。以前も同じようなことがあり、指導をしていました。その指導のときに、「カッとなる程度」を本人に考えてもらうのです。考えやすいように、大人は、上のイラストのような「0(最低値)~5(最高値)までの温度計やものさしのイラスト」を準備しておきます。(数値だけでもかまいません。最高値は子どもが理解できれば、5でも10でもかまいません。%で示すときは100ですね。)そして、そのときの「かっとなる程度」は、どの程度だったか、そのイラストに指差ししてもらいます。そこから、「次は、〇ぐらいカッとなったらどうするか」「〇ぐらいのときに話してくれないかな」等の次の対応策を子どもと一緒に考えられます。
不安度やドキドキ度などの場合は、それらの度合いを示すイラストのわきに「1なら〇〇する・できる」「2なら…」とその程度に合わせた行動を子どもと話し合って書いておきます。そうすることで、何か始めるときに「〇〇は3ぐらいな感じだから、〇〇できるかな」と子どもは見通しをもってその活動に取り組めます。
その2 ー日常編ー
誰でもドキドキすることはありますよね。そのドキドキ度を0~5で考えてみるんです。すると、「3ぐらいだから、次は〇〇ぐらい大丈夫かな」「ちょっと、今日は5だからやめておこう」などの対応策が考えられます。
気持ちではないかもしれませんが、だらだら度もいいですよ。ある休日「あー今日はだらだら度5だったなー。疲れていたんだ。ゆっくりしてよかったんだ!」と自分を肯定できます☺❣
また、数値化が日常になると、会話の中でも使えます。どうしてもおさえられないイライラもありますよね。「今、私はイライラ100なの!」と宣言し、周囲が安全なら、大声を出したりじたばたしたりしても、家族はそっとしておいてくれるでしょう。また、「今は、80よ」と伝えると、家族はドキッとして察して進行中の行動をやめてくれるかもしれません!
気持ちの見える化 やってみよう!
気持ちを数値化するということは、見えない気持ちを数字で表現することで見える化することです。何とかしたいなーと思っているとき、ただ不安やイライラをどうしようと考えるより、数値化して段階的に考える方が無理なく次の対策や作戦が考えられます。客観的に見るとも言います。また、今まで不安だったことを書き出して、それぞれに不安度を数値化して振り返ってみることもできますね。すると、あれ「あのときの〇〇はそんな不安でもなかったかも」と気づき、次に同じようなことがあったときにスムーズに対応できるかもしれません。
さて、みなさんなら、どんな気持ちを数値化しますか?
まとめ
いかがでしたか。気持ちを数字で表すメリットをおわかりいただけたでしょうか。気持ちや感情を数値で表して見つめ直せば、自分のイライラやドキドキに支配されることが少し減っていくと思います。誰でも喜怒哀楽はあるもの。イライラやドキドキもわるいものではありません。イライラやドキドキ、わくわくなどにうまく付き合っていく1つの方法として知っていただけると幸いです。
次回は、「夏休み前に、子どもも大人も考えたいこと」についてお伝えします。それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。ことゆゆでした。