この記事を読むと、子どもの発音が気になったときに、周囲の人がどう対応するのが好ましいかわかりますよ。ぜひ、参考にしていただけると幸いです。ポイントは3つです。
言い直しをしない
「おはようごじゃいます!」と元気にあいさつするAさん。動物園の帰りには、「じょう(ぞう)さんがね。」と話し始めました。それを聞いた大人は「じょうさんじゃないよ。ぞうさんでしょ。」「言ってごらん。ぞ・う・さ・ん。」と言いました。それでも気にせず「じょうさん」とAさんが話せばいいですが…。いちばん心配なことは、発音を訂正されて、それ以降話すのが不安になってしまうことです。日常会話の中で、子どもに発音の言い直しをさせるのはやめましょう。
話の内容を聴く
前述の例の場合は、Aさんは、「動物園での出来事」を伝えようとしています。だから、「じょうさんがね。」と言われたら、それを察して、「ぞうさんがどうしたの?」と子どもに返すといいですね。すると、Aさんは、「じょうさんね、えさをいっぱい食べていたよ。大きかった。」と続けて話すかもしれません。子どもと会話する大人は、子どもの話のなかみに関心を向けて、話を進めましょう。
正しい発音で返す
そして、Aさんのように「じょうさんね、えさを…」と子どもが話してきたら、「ぞうさんが、えさをいっぱい食べていたんだね。」と、さりげなく正しい発音で返してあげましょう。これで子どもは大満足❣「聴いてもらえた―」「受けとめられたー」と思いますから、また、たくさんお話してくれるでしょう。自分から話すことは、最終的には、発音の練習につながります。
まとめ
いかがでしたか。子どもの発音が気になったときの対応について、少しでもヒントになれば幸いです。正しい発音をさりげなく返して、それでも、発音が気になる状態が続く場合は、近くのことばの教室、園や学校の先生に相談してみましょう。
さて、次回は「発音も含めたことばの発達の目安」についてお伝えします。それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。ことゆゆでした。