この記事を読むと、「普通(ふつう)」という言葉の捉え方は、人によって違うことがわかりますよ。「普通(ふつう)」という言葉に苦戦している人もいることを理解していただけると幸いです。
“普通(ふつう)が気になった時
「先生、普通(ふつう)って何?」学校で教室に入ることに苦戦している子どもが自分に問いかけました。そのとき、はっとして、すぐに答えられなかったことを覚えています。みなさんなら、どう答えますか?今の自分なら「普通(ふつう)で悩んでいるんだね。つらかったね。どう感じているか教えてくれる?一緒に考えよう。」と、まず寄り添います。今でこそ「普通(ふつう)」が社会の中で話題になるようになりました。その子は、それ以前に、自分に考えるきっかけをくれました。だから、自分は、「普通(ふつう)」の捉え方を更新し続けています。
”普通(ふつう)を辞書で引くと…
広辞苑で調べると、下記のように書かれていました。
「特に変わってないこと、ごくありふれたものであること、それが当たり前であること、たいてい」
ということは、「普通(ふつう)は、そうするでしょ!」と人が思うとき、そうしない人に対して、「変わり者」「当り前ができないの!」とメッセージを送っているのでしょうか。
だだ、ここで考えてほしいことは、その「普通(ふつう)」は、誰が決めたのでしょうか。たぶん、大多数の人々が決めたのではないかなーと思います。
たとえば、日本の建物の天井の高さ。この基準は何が決めたのでしょう。自分もわかりませんが、もしも、大多数の人の身長が100cmだったら、今の天井の高さにはなっていなかったでしょう。
そして、今でこそ、どの公共施設にもスロープがあり、車いすでも安全に建物の中に入れるようになりました。少し前はどうだったでしょうか。
「普通(ふつう)」は、人の考え方、社会環境とのかかわりで変わるものです。国や文化によっても違います。だから、いつも最善の普通(ふつう)とは何か、人は考えていくことが必要かなと思います。大人の場合、自分の普通(ふつう)をなんの考えもなく、相手に押し付けることがいちばん怖いことかと思います。
「僕のヒーローアカデミア」を見て
「僕のヒーローアカデミア」好きなアニメの1つです。そのお話の中で、ずっと、最初のうちから気になっていたキャラクターがいました。ヴィランの「トガヒミコちゃん」です。その子が、「少女のエゴ」という回で話していたセリフが次のような言葉でした。ヒーローに対して、「ヒーローはこうでしょ!」と投げかけた言葉です。
ヒーローは、
「ルールに合ってた」
「何一つ不自由なんてなかった」
「生きやすく生まれた」
ここから、考えたことは、上の3つの条件に合っている人は、あまり「普通(ふつう)」について考えないということです。考える必要もなかったんですね。
だから、今の社会は、誰もが、お互いの最善について考える時代なのかと思います。
まとめ
いかかでしたか。今回は、ちょっと堅苦しいテーマだったかもしれません。でも、自分は、とても大切なテーマだと思っています。これからも、折に触れ、もっと、具体的に「普通(ふつう)」について取り上げていきたいと思います。みんなが生きやすい社会が幸せな社会なのかと思います。
それでは、次回は、「気持ちの温度計」について、再び考えてみたいと思います。最後までご覧いただきありがとうございました。ことゆゆでした。