この記事を読むと、年齢層別で「噛むこと」のメリットがわかりますよ。「噛むこと」には8つの効用があります。「噛むこと」の8つの効用については、以前の記事をご覧ください。
それらを、あらためて、年齢層別で考えてみました。年齢層は大きく3つに分けました。なぜ、その年齢層に分けたかは、次の段落をご覧くださいね。そして、年齢層別で「噛むこと」のメリットを考えることで、よりその年齢層における「噛むこと」の大切さを感じていただければと思いました。
大きく3つに分けた年齢層
・5歳まで
・18歳以上
・40歳以上
なぜ、この分け方にしたかというと、幼稚園や学校等に通っている間は、親も子どもも「歯の健康」や「噛むこと」の情報が園や学校から定期的に得られるからです。子ども自身も授業で学ぶことができます。歯科検診があったり、歯の衛生週間の呼びかけがあったり、夏休みは「歯みがきカレンダー」を付けたりしますね。
しかし、高校時代が終わると、自分から歯に関する情報を得ようとしないと得ることができません。また、40歳以上は、今までの習慣化した食べ方によって、咬合力に差が出てくる年代です。だから、この3つの年齢に分けました。
5歳までの「噛むこと」のメリット
「三つ子の魂百まで」と言われますが、人としての土台ができる年齢層です。噛むことで得られるメリットは、8つの中でも、特に以下の3つは大切でしょうか。
1 味覚の発達
2 歯が健康
3 ことばがはっきり
味覚は、さまざまな味を味わうことで発達していきます。味には、基本的な5種類があります。甘味、塩味、酸味、苦み、うま味です。これらの味を、その子の成長に合わせて、味合わせてあげたいですね。
よく「噛むこと」で、その素材の味を感じることができます。薄味でも、おいしさを感じられる味覚が発達します。お子さんの歯が生えそろう頃、「もぐもぐね」と声をかけながら、家族で食事をとるといいですね。
よく「噛むこと」で、唾液がよく出て、虫歯や歯周病を予防します。せかっく生えた乳歯を大事にしたいですよね。乳歯の健康を保てれば、そのあとに生える永久歯も丈夫になります。
よく「噛むこと」は、お口の体操になります。舌や口周りの筋肉の運動ですから、「ことばがはっきり」につながります。楽しく食事をして、発音練習にもなるということです。
18歳以上の「噛むこと」のメリット
18歳以上となると、大学生や社会人ですね。自分のことは、自分で管理しなければならない年齢層です。自分らしく学んだり、働いたりできるように、「噛むこと」は下記のことを助けてくれますよ。
1 肥満防止
2 全力投球
3 がんの予防
よく「噛むこと」で、早食いを防ぐことができます。また、満腹中枢も刺激するので、さらに、食べる量が調整できますね。生活習慣病の予防につながります。
「歯を食いしばる」ということばがありますが、「噛むこと」で全身に力が入ります。ここぞという場面で、ぐっと歯を噛んでみてください。気合が入りますよ。
これは、唾液の成分に発がん性を抑える働きがあるからです。よく「噛むこと」で、がん予防もできるなんて、ありがたいですね。
40歳以上の「噛むこと」のメリット
もしかすると、「自分はずっと早食いだったな…」と感じていらっしゃる方も多いかもしれません。確かにそういう方の方が多いと思います。でも、大丈夫!
ここで「心機一転」
よーし!「これからは、噛むぞー」と思って、噛んでください。自分の体は自分がいたわらないと。
なぜ、ここまで言うのかというと、40代で、今までの生活習慣の影響が体に出てくるからです。よく「噛むこと」をしないで今まで生きていらした場合、咬合力が落ちているかもしれないんです。フレイルやサルコペニアに影響するものとして、生活習慣病のほかに、「噛む力の低下」があることをご存じでしたか。まだまだ、先の話かもしれません。しかし、今から、少しでも「噛むこと」を意識することで、今と未来の健康につながります。特に、下記の2つは大切です。
1 脳が活性化
2 胃腸の調子
口腔機能の健康への影響については、厚生労働省から資料が出ています。リンクを貼っておきました。参考になさってください。
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-08-001.html「口腔機能の健康への影響」厚生労働省
「噛むこと」で脳が活性化されます。記憶力や注意力が上がります。集中したいとき、ガムを噛むといいですよ。脳が健康になるのはうれしいことです。また、「噛むこと」は、一定のリズムで噛むことになるので、幸せホルモンのセロトニンが出ます。だから、心も安心します。噛んで、リラックスできるなんて、最高ですよね。

まとめ
いかがでしたか。「噛むこと」には、8つの効用があります。どの年齢層でも、その8つの効用は変わりません。しかし、「噛むこと」を意識していただきたかったので、年齢ごとにそのメリットを考えて整理してみました。少しでも、みなさんのお役に立てれば幸いです。
両親を見送り、そばで感じたことは、いくつになっても自分の口から食べ物を食べられることは幸せなんだということです。ずっと、おいしい食事を自分の口からいただくためにも「噛むこと」を意識してみませんか。
さて、来月は、気持ちをリフレッシュできる「切り替えことば」についてお伝えしたいと思います。それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。ことゆゆでした。